度数の仕組みと効率の良い覚え方
度数の仕組みと効率の良い覚え方について
■度数の仕組みと効率の良い覚え方_YouTubeレッスン動画
そしてその距離の単位はディグリー(度数)で表記します。
つまり度数というのはディグリーという単位のことをいいます。
誰かに伝えるときに
ギターの場合だと「2フレット離れている」で伝わりますが
ピアノ奏者にはあまりピンとこなかったりします。
そこで楽器共通で音の距離を認識しようということで
度数という単位が使われています。
つまり、ギタリストがピアノ奏者にドの音からレの音までの
距離を会話するときは2フレット離れているという会話ではなく
長2度離れていると会話します。
ここで長2度という言葉が出てきましたので度数の仕組みを
もう少し詳しくみていきましょう。
1オクターブはギターのフレットで表すと半音12個分離れている
そして2弦の1フレットから1フレットずつ上がっていくと
13フレットで同じ音(1オクターブ)になりますので
全部で音階の音数は12個の音があるとわかります。
文字だけだと分かりづらいと思いますので実際にギターの指板で具体例を示します。
ギターの指板でドの音を基準にしてインターバルと度数を確認してみましょう。
音程の数え方
「ドレミファソラシド」を度数で表してみよう
まず度数は音の距離でしたので
同じ音同士の音程ですので0度と思われるかもしれませんが1度になります。
これは理屈というよりは数え方の決まりになりますので暗記してください。
「ドレミファソラシド」の間の距離について
理屈で完全の言葉を覚えたいという方や度数の導き方の簡単な方法を紹介していますので
余裕のある方は参考にしてみてください。
度数の前につく言葉の違いについて
1度、4度、5度、8度は「完全」という名前が数字の前につきます。
強い協和音程を完全としています。
協和音程は振動数の比が簡単な比で割り切れるような場合のときに
人間が気持ち良い音と感じる音程のことをいいます。
完全4度は「3:4」
完全5度は「2:3」
完全8度は「1:2」
「長」か「短」のどちらかの名前が数字の前につきます。
度数の効率の良い導き方について
「元の音程+転回した音程(逆から数えた音程)=9」
の計算式から簡単に導き出すことができます。
頭から順番にドレミファと数えるのではなく
シ~ドまでを数えます。
シ~ドの度数は短2度(半音1個分)になりますよね。
これを上記の計算式に当てはめると
元の音程+短2度=9
元の音程=9ー短2度=長7度になります。
音程をひっくり返す(逆から数える)と長短も反転します。
結構ドミナントモーションの説明で教則本とかに
「完全4度上に進行とか=完全5度下に進行とか」
という説明がありますが
これは例えばG7-CM7というドミナントモーションで例えてみますと
G7コードから下に「ソファミレド」と数えた場合は完全5度下に進行
とコード進行基準のルート音から上に数えた場合と下に数えた場合の違いで
転回した音程の考え方と同じになります。