ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る

『ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る』の要点まとめ

『ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る』の要点まとめ

下記のレッスン動画の要点をまとめたいと思いますので
復習にお役に立てれば幸いでございます。

本日のレッスンはジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使った
アドリブソロを一から作っていきたいと思います。
ジャズブルースはペンタトニックスケール一発で弾くことができますが

コードアルペジオでもコールアンドレスポンスとターゲットノートを目的を持って使うことにより
ブルースらしい形式とジャズらしい形式の両方を表現できますので
今回のレッスンでご紹介させていただきたいと思います。
ペンタトニックスケール一発でしか弾けない方に参考になれば幸いでございます。

今回のレッスンでは
6小節目まではコードアルペジオを、コールアンドレスポンスとして使ってブルースらしさを出して
7小節目からはターゲットノートを使ってコードアルペジオをスムーズに繋げてジャズらしさを出していきたいと思います。
コードアルペジオと使う要素は同じになりますが
目的を持って使うことにより同じコードアルペジオという要素でも
聴こえ方が変わる
ことを体感していただければと思います。

コールアンドレスポンスは様々な形式がありますが
今回は1小節毎にコールアンドレスポンスしていきたいと思います。
1小節コールしたら次の1小節でレスポンスするという感じの掛け合いになります。

それでは1小節目から解説していきたいと思います

1小節目のコールフレーズはルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま上昇していき
3拍目で9thの音を弾いてからルートの音に着地したフレーズになります。

jazzbluesF_ソロ5

2小節目のレスポンスフレーズはルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま上昇していき
3拍目で1小節目はナインスの音を弾きましたが、2小節目はオクターブ上のルートの音を弾いて、マイナーセブンスの音に着地したフレーズになります。
前半2拍までは同じ要素ですが3拍目からを少し変化させてあげたフレーズになります。

jazzbluesF_ソロ8

3小節目のコールフレーズは1小節目と同じフレーズを弾いています。

jazzbluesF_ソロ9

4小節目のレスポンスフレーズはこの流れでいくと2小節目と同じと思うかもしれませんが
ここでは今までのフレーズとは違うテイストのフレーズを敢えて弾いて変化を付けています。
マイナーセブンスの音を弾いて、ルートの音からコードアルペジオを下降させますが
5度の音で止めています。

jazzbluesF_ソロ12

5小節目のコールフレーズは2小節目のレスポンスフレーズと同じフレーズを弾いています。

jazzbluesF_ソロ13

6小節目のレスポンスフレーズは1小節目や2小節目の前半2拍と同様にルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま上昇していきますが
3拍目からは今までの譜割を変えて、4分音符分前の音を伸ばしてから♭5度の音に着地したフレーズになります。

jazzbluesF_ソロ16
ここまでがブルースらしさを出すためのコールアンドレスポンスを意識したコードアルペジオの使い方になります。

7小節目からはターゲットノートを使ってコードアルペジオをスムーズに繋げてジャズらしさを出していきます。

7小節目は今までのコールアンドレスポンスフレーズのテイストを残しながらも
次のD7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋げるために
ダブルクロマチックアプローチを追加しています。
具体的には2小節目と5小節目で使ったフレーズの最後にダブルクロマチックアプローチを追加しただけのフレーズになります。

jazzbluesF_ソロ18

8小節目の前半2拍は今までと同様にルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま上昇していきますが
後半2拍は次のGマイナーセブンスコードのターゲットノートを意識して
ルート、♭9th、ルート、マイナーセブンスと弾いてドミナントフレーズっぽい感じを出しながらスムーズに繋げています。

jazzbluesF_ソロ23

9小節目はm3度の音から始まる下降コードアルペジオを弾きたいと思いましたが
ここでは四和音を敢えて弾かず、2音だけ弾いて休符を入れて一旦フレーズをここで一つの固まりフレーズとして切っています。
そして、後半2拍はm3度の音から四和音のコードアルペジオをそのまま下降させて
次のC7コードのターゲットノートのルートの音に全音でスムーズに繋げています。

jazzbluesF_ソロ26

10小節目の前半2拍はC7コードのターゲットノートのルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま上昇して
後半2拍はルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま下降して
次のF7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋げています。

jazzbluesF_ソロ28

11小節目の前半2拍はF7コードのターゲットノートのルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま上昇して
次のD7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋げています。
後半2拍はD7コードのターゲットノートのルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま下降して
次のGm7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋げています。

jazzbluesF_ソロ30

12小節目の前半2拍はGm7コードのターゲットノートのルートの音から四和音のコードアルペジオをそのまま上昇して
次のC7コードのターゲットノートのM3度の音に半音でスムーズに繋げています。
C7コードでは、M3度の音から始まる下降コードアルペジオを弾きたいと思いましたが
ここでは四和音を敢えて弾かず、2音だけ弾いて休符を入れてフレーズをここで一つの固まりフレーズとしています。

jazzbluesF_ターゲットノート完成譜例
ターゲットノートを使ってコードアルペジオをスムーズに繋げたことにより
6小節目までのコードアルペジオのコールアンドレスポンスと違った雰囲気を体感できましたでしょうか。
同じコードアルペジオという要素でも目的を持って使うことにより
このように雰囲気を変えられますので参考にしていただければ幸いでございます。
9thの音やターゲットノートにスムーズに繋げるためにクロマチックアプローチを使ったり
♭9thの音を使ってドミナントフレーズっぽさを出したりと少し味付けをしておりますが

基本的には四和音のコードアルペジオを軸にフレーズが作られていますので
改めてコードアルペジオの重要さを認識していただければと思います。

次回のレッスン動画ではせっかくですので
パットマルティーノのマイナーコンヴァージョンのアイディアを代理コードアルペジオにしたジャズブルースのアドリブソロを一から作るサムネイル仮
このコードアルペジオをもう少し別の角度から捉えた
パットマルティーノのマイナーコンヴァージョンのアイディアを
代理コードアルペジオにしたコールアンドレスポンスを
キーをB♭に変えたジャズブルースで解説したいと思います。