基本的な4つの「ケーデンス」を理解して使えるようにしよう

基本的な4つの「ケーデンス」を理解して使えるようにしよう

ジャズギター基礎知識編第13回は

基本的な4つの「ケーデンス」を理解して
それを実際に使えるようにしましょう。

ケーデンス(カデンツ)とは?

トニックに解決する終止のことをいいます。
代表的なのが前回のレッスンのドミナントモーションで学んだ
ドミナント終止です。
また、ケーデンスというのはドミナントだけでなくサブドミナントも
トニックに解決するサブドミナント終止というのもあります。
さらに、マイナー版のケーデンスや偽終止、裏コード、
サブドミナントマイナー終止といったジャズのスタンダードを弾く上で
課題となってくる重要なケーデンスもあります。

ただ今回のレッスンではいきなり全部のケーデンスをマスターしようとすると
覚えることが多すぎて逆に不効率ですので他のケーデンスは
その知識がないと弾くことができない必要な所で別途別々に解説します。
そちらの方が実践的な具体例と結び付けられますので整理しやすいメリットがあります。

メジャー版の基本的なケーデンスの種類パターンについて

メジャー版のダイアトニックコードのコードの機能は3つしかありませんので
サブドミナントやドミナントが最終的にトニックに終止する
パターンは組み合わせも含めて4つ考えられます。

ドミナント(D)→トニック(T)
ドミナントモーションと呼ばれるドミナント終止です。
ケーデンスの代表的存在です。
サブドミナント(S)→トニック(T)
サブドミナント終止
別称アーメン終止とも呼ばれています。
ドミナント終止より弱いあまり目立たない終止です。
解決感を強調したくない場合に使用したりします。
◆サブドミナントとドミナントの組み合わせより2つのパターンができる
サブドミナント(S)→ドミナント(D)→トニック(T)
トニックコードへ徐々に解決したくなる
王道的コード進行です。
ドミナント(D)→サブドミナント(S)→トニック(T)
クラシック音楽で禁止されていたコード進行です。
カデンツの理論を無視したコード進行と言われたりします。
ビートルズなどが使用してロックなら使用して良いとされていた
コード進行ですが昨今はどんなジャンルでも
聴くことができるコード進行です。
音楽理論より響きを重要視した例でもあります。
また、
ブルースの場合はトニックも含めセブンスコードではありますが
ブルースの9小節目、10小節目より「逆進行」とも言われたりします。

ケーデンス別の実践例

4つのケーデンスを代理コードを含めた各コードの機能の
グループ内のコードを順列組合せで考えていくと
一つのケーデンスからたくさんのコード進行を作ることできます。
実際に2つのケーデンスで具体例をみてみましょう。
キーCメジャーで解説します。

〈サブドミナント終止の例〉
サブドミナント(S) トニック(T)
FM7 CM7
FM7 Am7【代理コード】
FM7 Em7【代理コード】
Dm7【代理コード】 CM7
Dm7【代理コード】 Am7【代理コード】
Dm7【代理コード】 Em7【代理コード】

サブドミナント終止という1つのケーデンスでも
代理コードを使用した順列組み合わせで6パターンのコード進行ができました。

〈逆進行の例〉
ドミナント(D) サブドミナント(S) トニック(T)
G7 FM7 CM7
G7 FM7 Am7【代理コード】
G7 FM7 Em7【代理コード】
G7 Dm7【代理コード】 CM7
G7 Dm7【代理コード】 Am7【代理コード】
G7 Dm7【代理コード】 Em7【代理コード】
Bm7(♭5)【代理コード】 FM7 CM7
Bm7(♭5)【代理コード】 FM7 Am7【代理コード】
Bm7(♭5)【代理コード】 FM7 Em7【代理コード】
Bm7(♭5)【代理コード】 Dm7【代理コード】 CM7
Bm7(♭5)【代理コード】 Dm7【代理コード】 Am7【代理コード】
Bm7(♭5)【代理コード】 Dm7【代理コード】 Em7【代理コード】

サブドミナント終止の前にドミナントを置いた
逆進行のケーデンスは12パターンのコード進行ができました。

さらにトニックコードを最初に追加してあげると
様々な「4小節のコード進行」ができます。

〈トニックコード+逆進行の例〉
トニック(T) ドミナント(D) サブドミナント(S) トニック(T)
CM7 G7 FM7 CM7
CM7 G7 FM7 Am7【代理コード】
CM7 G7 FM7 Em7【代理コード】
CM7 G7 Dm7【代理コード】 CM7
CM7 G7 Dm7【代理コード】 Am7【代理コード】
CM7 G7 Dm7【代理コード】 Em7【代理コード】
CM7 Bm7(♭5)【代理コード】 FM7 CM7
CM7 Bm7(♭5)【代理コード】 FM7 Am7【代理コード】
CM7 Bm7(♭5)【代理コード】 FM7 Em7【代理コード】
CM7 Bm7(♭5)【代理コード】 Dm7【代理コード】 CM7
CM7 Bm7(♭5)【代理コード】 Dm7【代理コード】 Am7【代理コード】
CM7 Bm7(♭5)【代理コード】 Dm7【代理コード】 Em7【代理コード】
Am7 Bm7(♭5)【代理コード】 Dm7【代理コード】 Em7【代理コード】
etc..

1つのケーデンスでも簡単にこれだけのコード進行が
作れてしまうことが実感できましたでしょうか?
また、代理コードを理解していると
これらのコード進行を分析したときに全く別のコード進行にみえても
実際はトニックコードから逆進行のケーデンスを弾いただけだという結論がでます。

つまり、これらのコード進行の機能(役割)は全部一緒ということです。