ビバップスケールの仕組みと使い方

ビバップスケールの仕組みと使い方

スケール編第12回目のレッスンでは
ビバップスケールの仕組みと使い方について解説します。

ビバップスケールの由来について

ビバップスケールは
ビバップジャズでビバップフレーズをスケールで簡単に弾くために作られました。

ビバップスケールには色々な種類がありますが
ジャズ初心者が実践的に使えるスケールとして
一般的に略称ビバップスケールと呼ばれている基本のスケールを説明します。

まず、ミクソリディアンビバップスケールもしくは
ビバップドミナントスケールのことをビバップスケールと呼んでいます。

ビバップスケールの仕組みはミクソリディアンスケールの短7度とルートの間に
音を1音(長7度)追加した8音構成のスケールになります。

なぜ1音追加したかといいますと
これは8分音符ビバップフレーズの特徴として
もちろん例外もありますが、アクセントとの関係より
基本は各拍の頭にコードトーンがきてアプローチ音が裏拍にくるのが理想とされています。

あくまで理想ですので裏拍にコードトーンがくることも全然あります。

仮にミクソリディアンスケールをルートからそのまま弾くと
7音構成のスケールのためそのまま弾くと8音目からアクセントが
全て逆になりますのでオクターブ以降は裏拍に全てコードトーンがきてずれてしまいます。

またルートからスタートでなくドミナントセブンスコードの
コードトーンから弾き始めてもアクセントがずれてしまいます。

そこで、ドミナントセブンスコードのコードトーンからスケールを弾くときに

アクセントがずれないでコードトーンが拍の頭にくるように
便宜上作られたのがビバップスケールになります。

長7度の音を追加することによりドミナントセブンスコードのコードトーンの
どこからスケールをそのまま弾いても、自然とアクセントが各拍頭にくるようになりました。

ビバップスケールの構成音_説明図

ですので、ビバップスケールをコードトーンのどこから
弾いても理想とされているビバップフレーズを弾くことができます。

ただし、使い方に少し配慮する必要があります。

例えばルートからそのまま8分音符でスケールを弾くときに
裏拍から弾き始めるとせっかくアクセントが頭にくるように配置した音が
全て裏拍にきてしまいますのであまりしっくりこないフレーズになります。

つまり、ビバップスケールは自由に弾くことができないデメリットがあります。

やはりスウィングのリズムで全て裏拍にコードトーンのアクセントがきてしまうと
弾いている音は外れていないけど間違っているように聴こえてしまいます。

裏を返せば、使い方をしっかり理解しているとビバップフレーズを簡単に弾けるので
とても便利なスケールになります。

またビバップスケールと相性の良い四つのコードと組み合わせて弾く方法ですと
結構ビバップフレーズとしてかっこ良いフレーズを弾くこともできます。
詳しくは、私の著者本である

ビバップスケールを使いこなす

で解説しています。
ビバップスケールの基本フレーズについては
ジャズフレーズ集編のビバップスケールフレーズをストックしようを参照してください。

ビバップスケールの種類について

一応参考程度に認知度があるビバップスケールの種類について列挙します。

ビバップスケールの種類比較表
ミクソリディアンビバップスケール=ビバップドミナントスケール=ビバップスケール
アイオニアンビバップスケール=ビバップメジャースケール
ドリアンビバップスケール
ビバップナチュラルマイナースケール
ビバップメロディックマイナースケール
オルタードビバップマイナースケール

ちなみにですが
足した1音を経過音として捉えているジャズギタリストもいますが
経過音だけで理解してしまうとアクセントの重要性を説明できませんので
音の捉え方としては完全な間違いではありませんが
説明としては少し足りないかもしれません。
たしかに長7度が入ることにより経過音としてクロマチックになりますので
サウンドとしてもクロマチックラインとしてのビバップフレーズの特徴から説明できます。
しかし、肝心のスウィングのリズムアクセントについては経過音では説明から抜けてしまいます。