ハーモニックマイナースケールの仕組みと使い方

ハーモニックマイナースケールの仕組みと使い方

スケール編第3回目のレッスンは

ハーモニックマイナースケールの仕組みと使い方を解説します。

ジャズでハーモニックマイナースケールを使う場面で
定番なのはやはりドミナントセブンスコードの上で
使われるハンプ5スケールですが
マイナーキーの楽曲でトニックマイナーコードの上で使ったりもできます。

ただ、少し響きが特徴ありますのでメロディックマイナースケールの方が
使用される場合が多いですがハーモニックマイナースケールで弾くこともあります。

またマイナーツーファイブのⅡm7(♭5)から
ハーモニックマイナースケール一発で弾いて少し雰囲気を変化させたりもしますが
クラシカルな響きをコントロールするのは結構難しいです。

ジャズギター初心者さんはドミナントセブンスコードで使用するハンプ5を
まずしっかり弾けるようになって、かつナチュラルマイナースケール、
メロディックマイナースケールを自由に弾けるようになってから
ハーモニックマイナースケールを弾けるように練習した方が
響きの違いも把握できて結果的に効率が良いですので、
このレッスンではハーモニックマイナースケールの仕組みを理解できれば十分です。

ジャズのプロミュージシャンでも
ハーモニックマイナースケールをちゃんと使いこなせている人は
少ないですので、ジャズ初心者さんは
まだハーモニックマイナースケールを今の段階で使いこなせなくても全然大丈夫です。

ハーモニックマイナースケールの構成音の特徴は
m6度とM7度のスケールなのに「短3度の音程差」がある所です。

これはナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードから
トニックマイナーコードに解決するドミナントセブンスコードを
派生させることができないため
ドミナントセブンスコードを便宜上作るために
ナチュラルマイナースケールの
m7度からM7度の導音に取り換えてあげることにより
トニックマイナーコードに解決するコードを
ドミナントマイナーコードからドミナントセブンスコード
にすることができるようになりました。

ですので名前からマイナーのダイアトニックコードのハーモニーを
便宜上調整するためにハーモニックマイナーという名前が付けられています。
日本語では和声的短音階という和声から作られた由来を
そのままスケール名にしています。

ナチュラルマイナースケールは
ダイアトニックコードから自然に派生するスケールのため
ナチュラルマイナースケールという名前が付いています。
日本語ではそのまま自然的短音階と呼ばれています。

ちなみにですが次回のレッスンで解説する
メロディックマイナースケールはメロディを便宜上調整するために
名前が付けられていますが詳しくは
次回のメロディックマイナースケールの仕組みと使い方のレッスンで解説します。

ハーモニックマイナースケールの構成音は
【R,2,m3,4,5,m6,M7】
とナチュラルマイナースケールの構成音の
7度だけが半音上になっているだけで、
残りの6つのスケール構成音は同じになります。
たった一音の違いですが
雰囲気が変わってしまうのが音楽の奥深い所です。

ハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードとコードスケールについて

ハーモニックマイナースケールもメジャースケールと同様に
スケール構成音だけで作られたコードやそれに対応したコードスケールが存在します。

  

ハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードとコードスケールの関係表
コード名 スケール名 スケールディグリー
ⅠmM7 ハーモニックマイナースケール 【R,2,m3,4,5,m6,M7】
Ⅱm7(♭5) ロクリアンナチュラル6スケール 【R,m2,m3,4,♭5,M6,m7】
♭ⅢM7(♯5) アイオニアン♯5スケール 【R,2,M3,4,♯5,M6,M7】
Ⅳm7 ドリアン♯4スケール 【R,2,m3,♯4,5,M6,m7】
Ⅴ7 ハーモニックマイナースケールパーフェクトフィフスビロウ
略すとハンプ5(Hmp.5↓)
【R,m2,M3,4,5,m6,m7】
♭ⅥM7 リディアン♯2スケール 【R,♯2,M3,♯4,5,M6,M7】
Ⅶdim7 ファンクショナルディミニッシュスケール 【R,m2,m3,♭4,♭5,m6,m7】

ハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードから派生する
スケールはスケール名からもわかる通りチャーチモードに♯が付いていたり
難しそうな名前が出てきますが実際にビバップジャズのスケールとして
実践的に使われるスケールは
ハーモニックマイナースケールとハンプ5ぐらいです。