ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る

ドミナントフレーズとトニックフレーズを繋げて弾けるようにしよう

ドミナントフレーズとトニックフレーズを繋げて弾けるようにしよう

ジャズアドリブトレーニング編第1回目のレッスンは
ドミナントフレーズとトニックフレーズを繋げて弾けるようにするコツを解説します。

ドミナントフレーズとトニックフレーズを繋げるコツは

①ドミナントフレーズの解決する音を把握する
②解決した音からトニックフレーズを弾く

ドミナントフレーズが解決する音は基本的にトニックコードのコードトーンになります。
そして特にドミナントフレーズの解決する音は

トライアドの音【R,M3,5】に解決するフレーズの割合が多いです。

ですので、

・ルートから始まるトニックフレーズ
・M3度から始まるトニックフレーズ
・5度から始まるトニックフレーズ

上記3つのトニックフレーズを優先的にストックしておくと
ドミナントフレーズとトニックフレーズを繋げて弾くことが容易になります。

では早速実践例をみていきましょう。
今回のレッスンで使用するフレーズは下記の4つのレッスンで学んだフレーズを使用します。

■ドミナントフレーズがルートに解決した例

ドミナントフレーズがルートに解決した例_楽譜

ドミナントフレーズはホールトーンフレーズ7になります。

ホールトーンフレーズの解決する音はトニックコードのルートです。
ですのでドミナントフレーズとトニックフレーズを繋げるためには
ルートから始まるトニックフレーズを選択すればよいことになります。

トニックフレーズはルートから始まるトニックフレーズ1になります。

■ドミナントフレーズがM3度に解決した例

ドミナントフレーズがM3度に解決した例_楽譜

ドミナントフレーズはコンディミフレーズ8になります。
トニックフレーズはM3度から始まるトニックフレーズ1になります。

■ドミナントフレーズが5度に解決した例

ドミナントフレーズが5度に解決した例_楽譜

ドミナントフレーズは定番オルタードフレーズ4になります。
トニックフレーズは5度から始まるトニックフレーズ1になります。

ドミナントフレーズの解決する音を把握して
解決した音から始まるトニックフレーズを弾くだけで簡単に繋げられることが
実感できたと思います。

次にトニックフレーズを変更してバリエーションを作る方法を解説します。

■トニックフレーズを変更した例1_楽譜

トニックフレーズを変更した例1_楽譜

トニックフレーズはルートから始まるトニックフレーズ2になります。
トニックフレーズだけ変更するだけで同じホールトーンフレーズでも少し新鮮なフレーズになります。

■トニックフレーズを変更した例2_楽譜

トニックフレーズを変更した例2_楽譜

トニックフレーズは
私の著者本であるトニックフレーズ集から抜粋してきました。
JazzGuitarTonicPhraseBook
このようにトニックフレーズをたくさんストックしておくだけで
同じドミナントフレーズでもマンネリ化を防ぐことができるようになります。
トニックフレーズ集は度数で管理してますので
よかったら参考にしてみてください。

さらに今度はドミナントフレーズを変更してバリエーションを作る方法を解説します。

■ドミナントフレーズを変更した例1_楽譜

ドミナントフレーズを変更した例1_楽譜

ドミナントフレーズはホールトーンフレーズ2になります。
トニックフレーズは固定です。

■ドミナントフレーズを変更した例2_楽譜

ドミナントフレーズを変更した例2_楽譜

ドミナントフレーズはコンディミフレーズ5になります。

ドミナントフレーズが5度に解決した例と比較するとトニックフレーズが同じでも
ドミナントフレーズがオルタードからホールトーン、コンディミとフレーズが変わると
新鮮なフレーズに聴こえてくると思います。

今回使用したフレーズはトニックフレーズの一個以外全て
ジャズフレーズ集編で紹介したフレーズになりますので
もし忘れてしまった方はこの機会に復習してみてください。
また、今回のレッスンのように何回も同じフレーズを色々試行錯誤して
他のフレーズと組み合わせてフレーズを作っていると自然と覚えられるようになります。