ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る

オルタードフレーズとHP5フレーズを枯葉のコード進行に当てはめて弾いてみよう

オルタードフレーズとHP5フレーズを枯葉のコード進行に当てはめて弾いてみよう

ジャズアドリブトレーニング編第4回目のレッスンは

オルタードフレーズとHP5フレーズを枯葉のコード進行に
当てはめて弾くジャズの練習方法を解説します。

ドミナントフレーズだけ当てはめて弾く練習方法の目的は?

これは弾くフレーズと弾く場所が予め分かっているため
一つのことに集中して練習できます。

これをいきなりツーファイブワンフレーズから当てはめて
練習してしまうと挫折する可能性があります。

ツーファイブワンフレーズの場合、一音でも間違って弾いてしまった場合、
間違えた後ろのフレーズもつられてグダグダになってしまい
中々最後までしっかり弾くことができない場合が多く、
段々やる気がなくなっていくというジャズ初心者の典型的な挫折パターンにハマっていきます。

また、ドミナントフレーズだけ弾くことにより
ドミナントコードがコード進行の中で響きだけで自然と感覚で把握できるようになります。
この感覚を掴めるようになるとアドリブのときに非常に役に立ってきます。

さらにメリットとしてコード進行を見失うことが少なくなります。

ドミナントコードが来るまでひたすら待つため集中してコード進行を聴くことになります。
そしてこの練習を繰り返していると
今自分がどこのコードを弾いているのか把握できるようになってきますので
ビバップジャズで欠かせないコードを追いかけて弾くことも次第にできるようになってきます。

では、オルタードフレーズとHP5フレーズを枯葉のコード進行に当てはめて弾く実践例をみていきましょう。

使うフレーズはF7コードではオルタードフレーズ
D7コードではHP5フレーズを当てはめていきます。
解決する音は全音符で弾きます。
■ドミナントフレーズだけ当てはめて弾く例1_枯葉風コード進行32小節

ドミナントフレーズだけ当てはめて弾く例1_枯葉風コード進行32小節楽譜

まずは1個のオルタードフレーズ、1個のHP5フレーズで32小節ワンコーラスを弾きます。
最初は色々なオルタードフレーズを弾くよりシンプルに1個に集中して練習します。
地味な練習ではありますが基礎を固めることができます。
■ドミナントフレーズだけ当てはめて弾く例2_枯葉風コード進行32小節

ドミナントフレーズだけ当てはめて弾く例2_枯葉風コード進行32小節楽譜

何コーラスも弾いて同じフレーズに飽きてきたら
少しずつオルタードフレーズとHP5フレーズのバリエーションを増やしていきます。
フレーズのバリエーションが増えると
ドミナントフレーズだけでも少し弾くのが楽しくなってくると思います。

今回はドミナントフレーズをオルタードフレーズとHP5フレーズに限定しましたが
他のコンディミフレーズやホールトーンフレーズ等、
色々自分の知っているドミナントフレーズで練習してみてください。

また、自分で新たにドミナントフレーズとか覚えたら、
実際に今回のレッスンのようにドミナントフレーズだけスタンダードのコード進行に
当てはめて弾く練習すると効果的ですので試してみてください。