コンビネーションオブディミニッシュスケール(コンディミ)の仕組みと使い方
- 2018.04.18
- スケール編
- コンディミ, コンディミ使い方, コンビネーションオブディミニッシュスケール
スケール編第9回目のレッスンは
コンビネーションオブディミニッシュスケールとは
ドミナントセブンスコードの半音上のディミニッシセブンスコードの四音のコード構成音と
ドミナントセブンスコードをルートにしたディミニッシュセブンスコードの四音のコード構成音を
組み合わせたスケールのことをいいます。
別称コンディミと呼ばれています。
コンビネーションという名前は組み合わせから名前が付いてます。
組み合わせで作られたスケールですがコンディミと名前を区別するために
ディミニッシュコードで使用するスケールをディミニッシュスケールと呼んでいます。
コンディミの構成音はディミニッシュスケールと同様に8音構成のスケールになります。
【R,♭9,♯9,M3,♯11(♭5),5,m6,m7】
コンディミの覚え方のコツは
ルートから数えて半全半全という規則的な並びをしています。
ディミニッシュスケールが全音スタートだったのがコンディミは半音スタートになります。
コンディミの使い方について
テンション音がメジャーとマイナーの両方をバランスよくスケール構成音に含んでいるため
メジャー、マイナー両方の解決するドミナントセブンスコードや
セカンダリードミナントコード等、無難に弾くことができます。
CAGEDシステム(ケイジドシステム)によるコンディミの5つのポジションについて
■Cフォームのコンディミ
■Aフォームのコンディミ
■Gフォームのコンディミ
■Eフォームのコンディミ
■Dフォームのコンディミ
コンディミとディミニッシュスケールの仕組みの違いは
コンディミは半音上のディミニッシュセブンスコードとの組み合わせに対し
ディミニッシュスケールは全音上のディミニッシュセブンスコードとの組み合わせ
で作られています。
Cコンディミスケール | Cdim7コード+D♭dim7コード |
---|---|
Cディミニッシュスケール | Cdim7コード+Ddim7コード |
コンディミとディミニッシュスケールの使い方の違いは
コンディミはドミナントセブンスコードで弾くスケールです。
ディミニッシュスケールはディミニッシュセブンスコードで使用するスケールです。
C7コードではCコンディミを弾く
Cdim7コードではCディミニッシュスケールを弾く
まずジャズ初心者さんは上記のように分けて捉えるようにすると混乱しなくなります。
しかし、ジャズ上級者になると
実はコンディミとディミニッシュスケールは
ルートを半音ずらすだけで同じスケールになるという関係から
C7コードの上ではD♭ディミニッシュスケールを弾くことがあります。
つまり、半音上のディミニッシュスケールを弾くとコンディミを弾くことと同じになります。
Cコンディミスケール | C | D♭ | E♭ | E | G♭ | G | A | B♭ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
D♭ディミニッシュスケール | D♭ | E♭ | E | G♭ | G | A | B♭ | C |
比較表から構成音が同じだとお分かりになると思います。
ただし、この考え方をジャズ初心者さんが行うと、
コンディミとディミニッシュスケールの違いが
いまいちわからなくなると思いますので、
最初はディミニッシュスケールはディミニッシュセブンスコードで弾く。
コンディミはセブンスコードの上で弾くと分けて練習することをおすすめします。