コンディミフレーズをストックしよう
- 2018.04.26
- ジャズフレーズ集編
- コンディミフレーズ, コンビネーションオブディミニッシュスケールフレーズ
ジャズフレーズ集編第7回目のレッスンは
略称コンディミフレーズについて解説します。
コンビネーションオブディミニッシュスケールは
ディミニッシュスケールと半音関係から半音上のディミニッシュスケールを弾く考え方もありますが、
今回のレッスンで紹介するのは基本的な定番コンディミのフレーズになります。
少し機械的なフレーズになってしまいますが
コンディミらしいフレーズを簡単に弾けるようになります。
ですので、
ジャズ初心者さんはまず
コンディミのシーケンスパターンを覚えることから練習すると効率が良いと思います。
また、シーケンスパターンですので
展開して弾けば良いので簡単に長いフレーズに対応することができます。
それでは基本的な定番のコンディミのフレーズをみていきましょう。
■コンディミフレーズ1
ルートからGコンビネーションオブディミニッシュスケールを上昇して
弾いているだけです。
メジャートニックコードとマイナートニックコードの両方の解決に使用できますので
5度とルートに解決するフレーズはメジャーとマイナーの両方で使うことができます。
■コンディミフレーズ2
フレーズ構成音【♭5,M3,M6,5,R,m7,♯9,♭9】
フレーズの仕組みは
【基準音(♭5)→全音下(M3)】短3度上→【基準音(M6)→全音下(5)】短3度上→
【基準音(R)→全音下(m7)】短3度上→【基準音(♯9)→全音下(♭9)】
2音でワンセットでそのまま短3度上に展開していくシーケンスフレーズになります。
■コンディミフレーズ3
フレーズ構成音【♯9,♭9,♭5,M3,M6,5,R,m7】
フレーズの仕組みは
コンディミフレーズ2と同じで♯9度から始めたフレーズになります。
■コンディミフレーズ4
フレーズ構成音【R,M3,♯9,5,♭5,m7,M6,♭9】
フレーズの仕組みは
【基準音(R)→長3度上(M3)】短3度上→【基準音(♯9)→長3度上(5)】
というようにこちらも2音でワンセットでそのまま短3度上に展開していくシーケンスフレーズになります。
2音の部分の音程を覚えてあとはセットにした2音を短3度上に移動するだけです。
■コンディミフレーズ5
フレーズ構成音【R,m7,M6,♭5,5,M3,♯9,♭9】
フレーズの仕組みは
【全音,半音,1音半,半音,1音半,半音,全音】
という音程差で真ん中の半音を中心にシンメトリーになっています。
■コンディミフレーズ6
フレーズ構成音【♯9,♭9,M6,5,R,m7,♭5,M3】
フレーズの仕組みは
《【基準音(♯9)→全音下(♭9)】減5度下→【基準音(M6)→全音下(5)】》短3度下→
《【【基準音(R)→全音下(m7)】減5度下→【基準音(♭5)→全音下(M3)】》
というように大きな塊フレーズとして4音でさらにその中で2音セットという少し複雑な
シーケンスパターンになります。
■コンディミフレーズ7
フレーズ構成音【♯9,m7,M6,5,R,5,♭5,M3】
フレーズの仕組みは
【基準音(♯9)→4度下(m7)→半音下(M6)→全音下(5)】短3度下→
というように4音セットのシーケンスパターンになります。
■コンディミフレーズ8
フレーズ構成音【5,R,M6,M3,♭9,♭5,♯9,m7】
フレーズの仕組みは
【基準音(5)→4度上(R)→短3度下(M6)→4度下(M3)→短3度下→(♭9)→4度上(♭5)→短3度下(♯9)→4度下(m7)】
というような規則性で音程を繰り返すシーケンスパターンになります。
■コンディミフレーズ9
フレーズ構成音【5,R,♭9,R,♯9,M3,♯9,♭9】
フレーズの仕組みは
5度弾いて【R,♭9,オクターブ上R】短3度上→【♯9,M3,オクターブ上♯9】という規則性を挟んで
最後♭9度から次のトニックコードの5度に着地しています。
コンディミフレーズの特徴まとめ
コンディミは冒頭にも述べましたが規則性を持ったパターンで展開していく
シーケンスフレーズが特徴的だということをレッスンを受けてなんとなく実感したと思います。
ですので、規則性やシーケンスパターンを覚えることでコンディミフレーズを
ある程度弾けるようになります。
またコンディミはジャズギタリストでジョンスコフィールドが有名ですが
スコットヘンダーソンもアイディアの参考になりますので
両ギタリストのコンディミフレーズを時間があるときに研究してみてください。