ジャズブルースとは?
- 2018.05.13
- ジャズアドリブトレーニング編
- ジャズブルースとは, ジャズブルースアドリブのアイディア, ジャズブルースコード進行
ジャズアドリブトレーニング編第8回目のレッスンは
ジャズブルースのコード進行の仕組みやアドリブのアイディアを解説します。
ロックやブルースで使用される12小節ブルースを使用して
一からジャズブルースのコード進行を作ります。
キーはジャズで定番のFキーで解説します。
■ブルース基本コード進行
この12小節のブルース基本コード進行をジャズブルースのコード進行に作り直していきます。
■ジャズブルースコード進行作る手順1
11小節目のF7コードにドミナントモーションします。
■ジャズブルースコード進行作る手順2
Gm7コードのサブドミナントコードに変更してツーファイブにします。
■ジャズブルースコード進行作る手順3
セカンダリードミナントコードとなるD7コードに変更します。
すると7小節目からイチロク二ゴ(1625)進行と循環コード進行になります。
■ジャズブルースコード進行作る手順4
こちらも2拍チェンジの循環コード進行になります。
つまりジャズブルースのコード進行は循環コード進行を組み込んでいるだけという
自分でジャズブルースのコード進行を作ることによりアドリブのポイントがわかってきます。
さらにジャズブルースはこのコード進行の一部分を変更したバリエーションコード進行が複数あります。
今回は2種類のバリエーションジャズブルースのコード進行を紹介します。
■ジャズブルースコード進行バリエーション1
Fdim7=A♭dim7=Bdim7=Ddim7
と短3度の関係よりBdim7コードはトニックディミニッシュコードになります。
トニックコードのⅠ7=F7の前にⅠdim7=Fdim7=(♯Ⅳdim7=Bdim7)の
トニックディミニッシュコードが入ることによりコード進行に奥行きが出てきます。
■ジャズブルースコード進行バリエーション2
8小節目も同様にツーファイブ分解していますが
Am7コードとAm7(♭5)コードの2パターンがあります。
一般的にAm7コードの方が使用されることが多いです。
ジャズブルースのアドリブ方法について
まず大きく2つに分けて考えると
※ブルーススケールは一般的にマイナーペンタトニックスケール+♭5のことです。
また、ブルーススケールはM3度の音を足して使うこともできます。
コードを追いながらも所々にブルーススケールを使用して
ブルージィーな響きの割合をコントロールすることができます。
ケニーバレル、グラントグリーン、ウエスモンゴメリーの大御所ジャズギタリストも
ブルースフィーリングを出すためにブルーススケールを混ぜて弾いていますので
実際にレコードを聴いて確認してみてください。
ジャズブルースのアドリブのアイディアについて
・ブルーススケール一発で弾く
・トニックコードでⅠメジャーペンタトニックスケールを弾いて、
サブドミナントコードとドミナントコードでⅠマイナーペンタトニックスケールを弾く
・各コードのミクソリディアンスケールで弾く
・各コードのアヴィラブルノートスケールで弾く
・コードトーンとクロマチックアプローチを組み合わせて弾く
・ガイドトーン(3度と7度)を中心に弾く
・コードアルペジオで弾く
・リフ(モチーフ)で弾く
・コールアンドレスポンスで弾く
・ソロにコードを混ぜて弾く
・ジャズブルースの定番フレーズを当てはめて弾く
・ドミナントフレーズを当てはめて弾く
・ディミニッシュフレーズを当てはめて弾く
・ターンアラウンドフレーズを当てはめて弾く
・リハーモナイズして弾く
・マイナーコンヴァージョンで弾く
・etc…
とまだまだジャズブルースのアドリブのアイディアはたくさんあります。
次のレッスンで上記のアイディアの簡単な例をいくつか紹介します。