チャックローブ風ソロフレーズの分析
- 2018.06.23
- ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編
- Chuck Loeb, チャックローブフレーズ, チャックローブ分析
ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編第11回目のレッスンは
チャックローブはスムースジャズの曲でビバップのラインをかなり多く取り入れています。
ですので、今回のレッスンではチャックローブのビバップフレーズを分析したいと思います。
中心に取り上げていきます。
■チャックローブ風ソロフレーズ1
Dm7コードのアルペジオ以外に2つのアルペジオが含まれています。
・Dm7コードのサブドミナントの代理コードであるFM7コードのアルペジオ
チャックローブの代理コードを組み合わせた定番フレーズです。
■チャックローブ風ソロフレーズ2
まずDm7(♭5)コードからG7コードのHmp5フレーズにクロマチックでアプローチしています。
G7の後半は次のCm7コードの5度にクロマチックアプローチをしています。
■チャックローブ風ソロフレーズ3
Cミクソリディアンスケールをベースにクロマチックアプローチを複数組み合わせている
チャックローブの難解なビバップラインです。
ターゲットノートは赤丸で囲まれている「R,5,m7,5」になります。
■チャックローブ風ソロフレーズ4
フレーズ1で学んだDm7コードのルート音から5度上のAm7コードのアルペジオを使用しています。
■チャックローブ風ソロフレーズ5
フレーズ4のDm7コード後半2拍をDm7コードのアルペジオに変更しているだけです。
■チャックローブ風ソロフレーズ6
フレーズ5と同じコンセプトでサブドミナントコードを弾いていますが
Dm7コードのアルペジオから始めて下降フレーズになっています。
アルペジオの組み合わせ方も色々とありますので参考にしてみてください。
チャックローブの得意奏法であるダブルストップに音が一つ追加してある
「トリプルストップ」については別の機会に仕組みから使い方まで解説します。
■チャックローブ_トリプルストップフレーズ
チャックローブ(Chuck Loeb)フレーズ分析のまとめ
チャックローブは自己バンド以外にも
フォープレイの3人目のギタリストとしてプレイしていたギタリストです。
演奏スタイルとしてはビバップジャズに色々な要素をミックスしていて
ビバップのラインをポップな曲の中に取り入れるのがとても上手く色々と勉強になります。
スムースジャズに興味のある方は是非、音源を聴いてみてください。
また、チャックローブはあまりジャズで取り上げられていませんが
参考になるジャズのアドリブのアイディアはたくさんありますので分析もしてみてください。