ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る

ジョンスコフィールド風ソロフレーズの分析

ジョンスコフィールド風ソロフレーズの分析

ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編第9回目のレッスンは

ジョンスコフィールド(John Scofield)風のソロフレーズの分析をしていきます。

ジョンスコフィールドはコンディミを使うことで知られていますので、
ジョンスコ風のギターならではのコンディミのアイディアを紹介したいと思います。

また、クロマチックアプローチを組み込んだフレーズ等、
他のアイディアも分析したいと思います。

■ジョンスコフィールド風ソロフレーズ1

ジョンスコフィールド風ソロフレーズ1_楽譜

G7【♯9,♭5,R,♯9,♭5,13,♯9,♭5,13,R,♭5,13,R,♯9,13,R】

Gコンディミのフレーズです。
同じ形を短3度(3フレット)ずつ移動していくギターならではのアイディアフレーズです。

■ジョンスコフィールド風ソロフレーズ2

ジョンスコフィールド風ソロフレーズ2_楽譜

G7【5,13,m7,R,♭9,M7,R,m7】CM7【M3】

最初はGミクソリディアンスケールでルートまで上行してから
「R→♭9」→「M7→R」と2音セットで半音ずつクロマチックアプローチで下がってきて
最後一つ飛ばしてm7度から半音下行で着地しています。

■ジョンスコフィールド風ソロフレーズ3

ジョンスコフィールド風ソロフレーズ3_楽譜

G7【M7,R,2,m3,M3,4,5】Cm7【m3】

ミクソリディアンスケールにクロマチックの音「M7,m3」が追加されています。
スケールにクロマチック音を組み込んだフレーズです。

■ジョンスコフィールド風ソロフレーズ4

ジョンスコフィールド風ソロフレーズ4_楽譜

G7【m3,5,2,m3,R,2,m3,M3】Cm7【R】

前半2拍はG7コードというよりは
Gm7コードを想定して音を敢えてぶつけて少し不安定なアウトサウンドにしています。
最後クロマチックアプローチで安定したサウンドに着地して調和みたいな絶妙なバランスです。
 
人によってはG7コードのフレーズというよりは「Gm7→Cm7」というコード進行の方が
合っていると感じるかもしれません。

ですので「Gm7→Cm7」のフレーズとして使用しても大丈夫です。

■ジョンスコフィールド風ソロフレーズ5

ジョンスコフィールド風ソロフレーズ5_楽譜

G7【5,♭13,5,4,♯9,♭9,R,m7】Cm7【m3】

Gスパニッシュ8ノートスケールです。
スパニッシュ8ノートスケールにあまり馴染みがないかもしれませんが
ハーモニックマイナースケールパーフェクトフィフスビロウに
♯9度の音を追加しただけですので、あまり難しく考えないでください。

ジョンスコフィールドのフレーズ分析のまとめ

ジョンスコフィールドはクロマチックのラインだったり、
コンディミのアイディアが豊富ですので、
分析するときはそれらのアイディアを意識して分析してみてください。