パットメセニー風ソロフレーズの分析
- 2018.06.20
- ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編
- Pat Metheny, パットメセニーフレーズ, パットメセニー分析
ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編第8回目のレッスンは
パットメセニーはコンテンポラリージャズよりのフレーズが多くて
ジャズギター初心者さんには少しハードルが高いかもしれませんが
パットメセニーが好きなジャズギタリストが多いですので取り上げてみました。
ビバップで使えそうなクロマチックラインに特化して分析したいと思います。
■パットメセニー風ソロフレーズ1
マイクスターンの分析でも説明しましたが
2音でワンセットにしたクロマチックアプローチ方法が使用されています。
単純にM3度からルートにそのまま半音下行でクロマチックアプローチするのではなく
長3度下の音とワンセットにしている所がポイントです。
3弦のラインだけを抽出してみると「M3→m3→2→m2→R」となっています。
2音でワンセットにしたクロマチックアプローチ方法は
パットメセニーの定番アプローチ方法ですので分析するときに参考にしてみてください。
■パットメセニー風ソロフレーズ2
こちらも2音でワンセットのクロマチックアプローチ方法です。
2弦のラインだけを抽出してみると「R→M7→m7→M6→m6→5」となっています。
■パットメセニー風ソロフレーズ3
パットメセニー風のスパニッシュ8ノートスケールのフレーズになります。
■パットメセニー風ソロフレーズ4
G7コードの前半2拍はDm7コードを想定しています。
そのDm7の5度にクロマチックアプローチしています。
G7の後半はG7(♭9)のコード構成音を弾いていますが、
オルタードやHmP5と解釈することもできます。
パットメセニーのフレーズ分析のまとめ
パットメセニーを分析するのは、結構難しいです。
コードの縦のラインで分析してもターゲット理論とか使用していますので
横のラインを分析しないとフレーズの構造が見えなかったりします。
ですのでもし仮に、
自分でパットメセニーを分析するときは横のラインも考えてみてください。
また、パットメセニーの演奏を聴くときに
今回のレッスンで学んだ2音でワンセットのクロマチックラインを意識して聴いてみると
結構頻繁に使われていることがわかると思います。