ジョーパス風ソロフレーズの分析
- 2018.06.17
- ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編
- Joe Pass, ジョーパスソロフレーズ, ジョーパスフレーズ分析, スパニッシュ8ノートスケール
ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編第5回目のレッスンは
ジョーパスのアドリブフレーズの特徴として
単音ソロにコードハーモナイズを混ぜて弾く方法があります。
ですので、今回のレッスンでは
単音のアドリブフレーズにコードハーモナイズを混ぜたフレーズを分析します。
もちろんジョーパスは単音だけでソロを弾く場合もあります。
■ジョーパス風ソロフレーズ1
コードチェンジの最初の音をコードでハーモナイズしています。
全てドロップ2コードの基本型を使用しています。
アドリブソロのフレーズとコードハーモナイズが混じった
ジョーパスの得意なアプローチ方法です。
■ジョーパス風ソロフレーズ2
ドロップ2の第三転回型とドロップ2の基本型にテンション11th(4)を追加したコードでハーモナイズしています。
前半2拍はGm7コードの構成音、後半2拍はCオルタードフレーズになっていますので
ドミナントセブンスコードをツーファイブ(Gm7-C7)分解したフレーズと分析できます。
ツーファイブフレーズのサブドミナント部分だけコードハーモナイズを混ぜているだけですが
これだけでもジョーパスがアドリブで弾くようなフレーズになります。
■ジョーパス風ソロフレーズ3
ジョーパス風のCオルタードフレーズになります。
最後の解決した音をコードハーモナイズした例です。
■ジョーパス風ソロフレーズ4
トニックマイナーに解決するジョーパス風のドミナントフレーズです。
HP5フレーズに挟み込みアプローチを組み合わせたフレーズと分析できます。
もしくはHP5に♯9を足した「スパニッシュ8ノートスケール」と捉えることもできます。
このフレーズも最後の音をコードハーモナイズしています。
シンプルなコードハーモナイズでも雰囲気が出てきます。
ジョーパス(Joe Pass)フレーズの分析のまとめ
自分のストックしているフレーズを今回のフレーズのように
一部分だけコードハーモナイズする練習をしてみてください。
全部コードハーモナイズしなくても
コードチェンジの部分だけコードハーモナイズすることにより
ジョーパスっぽくなります。
コードハーモナイズの仕方についてはコードメロディ編を参照してください。