コードの転回型とは?
- 2018.05.18
- コードヴォイシング編
- コードの転回型, コードの転回形
コードヴォイシング編第3回目のレッスンは
コードの転回型(転回形)について解説します。
コードの転回型(転回形)とは
ルート音以外のコードトーンが一番低い音になったコードを転回型と呼びます。
そして、コード構成音のコードトーンの順番が
基本型 | 一番低い音がルート音のとき |
---|---|
第一転回型 | 一番低い音が3度のとき |
第二転回型 | 一番低い音が5度のとき |
第三転回型 | 一番低い音が7度のとき |
例えばCメジャートライアドコードの第一転回型は「C/E」と表記します。
分数コードについて少しだけ説明します。
分数コードは全部で3種類あります。
分数コードについてはリハーモナイズ編の分数コードとは?で詳しく説明します。
では4種類のトライアドコードの転回型を例に説明していきます。
■メジャートライアドコードの転回型
各コードのベース音(一番低い音)に注目してみてください。
■マイナートライアドコードの転回型
メジャートライアドコードの3度が半音下がっただけです。
■ディミニッシュトライアドコードの転回型
マイナートライアドコードの完全5度が半音下がっただけです。
■オーギュメントトライアドコードの転回型
メジャートライアドコードの完全5度が半音上がっただけです。
また、オーギュメントトライアドコードは
コード構成音の距離が均等なため転回しても同じ形のコードになります。
ジャズではコードの転回型の知識は重要になってきます。
ヴォイスリーディングを意識したバッキング、コードメロディ、ハーモナイズドベースライン等で
コードの転回型を知らないと内容を理解することが難しくなります。
特にハーモナイズドベースラインではコードの転回型の知識は必須になります。
ドロップ2やドロップ3等でも転回型を扱いますので、
わからなくなった場合はこのレッスンを復習するようにしてください。