ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る

コードトーンのハーモナイズの仕方

コードトーンのハーモナイズの仕方

コードメロディ編第2回目のレッスンは

コードトーンのハーモナイズの仕方(コードトーンハーモナイズ)について解説します。

《コードトーンハーモナイズで使用するコードについて》

トップのメロディをブロックコードのように動かして弾くことができる
ドロップ2コードがまず第一候補になります。

ドロップ2コードを忘れてしまった方は
ドロップ2の作り方と使い方を参照してください。

次に使うのはドロップ3コードの5弦から始まるコードフォームを使用します。
ハーモナイズドベースラインでも使用したトップの音を省略したバージョンも
2弦トップのメロディをハモるときに使用したりします。

ドロップ3コードの6弦から始まるコードフォームはソロギターっぽく弾くときに
ベースラインも強調して弾きたいときに使用しますが、
基本はトップの音をハモることが目的ですのであまり使用しません。

コードトーンハーモナイズはコードの構成音をハモりますから
基本はそのコードの「基本型」と「転回型」のコードでハモることになります。

ですので

・ドロップ2コードの4弦~1弦フォーム
・ドロップ2コードの5弦~2弦フォーム
・ドロップ3コードの5弦から始まるフォーム
・ドロップ3コードの5弦から始まるフォームのトップの音を省略したフォーム

上記4つのフォームそれぞれの「基本型」と「転回型」でコード構成音をハモります。

またドロップ2コードの6弦~3弦フォームは基本使いません。

では、枯葉風のメロディを一から
コードトーンハーモナイズしていく手順をみていきましょう。

■枯葉風テーマメロディ

枯葉風テーマメロディ_楽譜

枯葉風のテーマメロディを作ってみました。
このメロディにコードトーンハーモナイズしていきます。

しかしこのままの音域ではコードトーンハーモナイズするのは厳しいです。
単音でメロディを弾くにはこの音域で問題ないのですが
コードメロディを弾くには少し音域が低いです。

■枯葉風テーマメロディ1オクターブ上

枯葉風テーマメロディ1オクターブ上_楽譜

枯葉風テーマメロディをハーモナイズするために
1オクターブ上にメロディを移動しました。
■枯葉風コードメロディ_ステップ1

枯葉風コードメロディ_ステップ1_楽譜

ステップ1として、小節頭のメロディをハーモナイズします。
使ってるコードはドロップ2コードの基本型です。

トップの音がしっかりメロディになっていることを確認してください。

G7コードではメロディがありませんので取り敢えずGm7コードに合わせてコードを弾いています。

テーマメロディをコードハーモナイズして弾く場合
全部のメロディをハモらず小節頭でコードを弾くだけでも十分だったりします。
■枯葉風コードメロディ_ステップ2

枯葉風コードメロディ_ステップ2_楽譜

ステップ2として単音メロディの最初の音をハーモナイズします。

D7コードのドロップ2コードの第三転回型以外は基本型のドロップ2コードで
トップのメロディをハーモナイズすることができます。

コードと単音メロディのバランスが一番調和とれています。
■枯葉風コードメロディ_ステップ3

枯葉風コードメロディ_ステップ3_楽譜

ステップ3として、さらにコード構成音であるメロディもドロップ2コードでハーモナイズします。

少しコード弾きすぎ感はありますが、今回はレッスンとして
ハーモナイズするための方法を解説していますので全体のバランスは考慮していません。

まだ単音のメロディが残っていますが、これはコード構成音のメロディでないため、
次のレッスンのノンコードトーンハーモナイズの方法でハーモナイズします。

ノンコードトーンハーモナイズは
ダイアトニックアプローチ、ドミナントアプローチ、ディミニッシュアプローチ等、
色々なアプローチ方法がありますので

今回のレッスンでは「コードトーンハーモナイズ」のやり方
次回のレッスンでは「ノンコードトーンハーモナイズ」のやり方と分けました。

まずは今回のレッスンで学習した
コード構成音だけでもハーモナイズできるように練習してください。

いきなり全部の音をハーモナイズしようとすると挫折します。
新しいことを効率良く身に付けるには順番が大事ですので焦らず確実に練習してください。