パットマルティーノ風ソロフレーズの分析
- 2018.06.18
- ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編
- Pat Martino, パットマルティーノフレーズ, パットマルティーノ分析
ジャズ巨匠ソロフレーズ分析編第6回目のレッスンは
パットマルティーノの特徴あるフレーズとして
数小節同じコードが続く場合のマイナーセブンスコードやドミナントセブンスコードで使用できる
フレーズを中心に取り上げていきます。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ1
パットマルティーノの定番ドリアンフレーズです。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ2
9thからルートにクロマチックアプローチしてからドリアンスケールを弾いています。
ドリアンフレーズにクロマチックアプローチを組み合わせたフレーズです。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ3
フレーズ1の最初2拍にクロマチックアプローチを追加しただけです。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ4
フレーズ3にさらに1小節分フレーズを前に追加しています。
つまり2小節目以降はフレーズ3と同じです。
このようにパットマルティーノのフレーズの特徴として
フレーズ同士を組み合わせやすいので長いフレーズを簡単に作ることができます。
参考にしてみてください。
追加したフレーズのM7度の音は2つの解釈方法があります。
ドリアンスケールのルートに半音下からアプローチしているM7度と解釈。
もう一つの解釈は
前半はメロディックマイナースケールで後半はドリアンスケールに切り替えたと解釈。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ5
1小節目はフレーズ4と同じで2小節目以降をパットマルティーノのドリアンフレーズのバリエーションに変更しています。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ6
このフレーズもパットマルティーノの定番フレーズです。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ7
ドリアンスケールの6度抜き、Dmトライアド、クロマチックアプローチを組み合わせたフレーズです。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ8
前半2拍はDm7(9)のアルペジオを弾いて、
後半2拍は11thから9度までクロマチックアプローチしています。
2小節目はDドリアンスケールをルートからそのまま下行しているだけです。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ9
CM7アルペジオを弾いてからCメジャースケールの構成音を弾いています。
パットマルティーノの定番トニックフレーズです。
■パットマルティーノ風ソロフレーズ10
2小節目のM7度から5度にクロマチックアプローチする方法は
メジャーセブンスコードでパットマルティーノが
クロマチックアプローチする定番のアプローチ方法です。
パットマルティーノ(Pat Martino)のフレーズ分析のまとめ
今回のマイナーセブンスコードのフレーズ(フレーズ1〜フレーズ8)を
ドミナントセブンスコード上でマイナーコンヴァージョンとして使用することができます。
【マイナー・コンヴァージョン初心者でも使いこなす・実践メジャー&マイナー・ツーファイブフレーズ50個】の無料立ち読み版を参照してください。
マイナーコンヴァージョンは新たな視点でアドリブができる方法ですので
アドリブのアプローチを増やしたい方におすすめです。
つまり、今回のフレーズは
リズムチェンジのBセクションとかドミナントセブンスコードが連続で続く場合の
セブンスコードのフレーズとしても弾くことができます。
マイナーコンヴァージョンはパットマルティーノの代名詞でもありますので
フレーズを分析するときに参考にしてみてください。