ジャズブルースをコードアルペジオのコールアンドレスポンスとターゲットノートを使ったアドリブソロを一から作る

5度にディレイドリゾルブしてみよう

5度にディレイドリゾルブしてみよう

クロマチックアプローチ編第16回目のレッスンは

コードトーンの5度にディレイドリゾルブする練習例を解説します。

ディレイドリゾルブのパターンはルート、3度のときと同じで

5度の「半音上→全音下からダブルクロマチック→5度」
と順番に弾きます。

では、実際にコードトーンの5度にディレイドリゾルブする練習例を
枯葉の8小節のコード進行に当てはめてみていきましょう。

例.【2弦と1弦の5度】にディレイドリゾルブ

2弦と1弦の5度にディレイドリゾルブ譜例
大体ディレイドリゾルブの仕組みや使い方を理解してきたと思いますが
一応譜例から確認してみますね。

例えば6小節のD7コードの5度であるA音をターゲット音にして
半音上の「B♭音→ターゲット音飛ばして→G音からダブルクロマチック→ターゲット音A」
に遅れて解決していますね。

普通リスナーさんは「B♭音→A音」と解決すると想像しますが
そこをあえてフェイントを入れることにより
ジャズの不安定と安定のバランスをズラしてあげることにより
予定していなかった音でスリル感を味わいます。

つまり、これらのサウンド効果を演出するため
ディレイドリゾルブがジャズで頻繁に使用される理由でもあります。