ルートにディレイドリゾルブしてみよう
- 2018.04.02
- クロマチックアプローチ編
- ディレイドリゾルブとは, ディレイドリゾルブ仕組み, ディレイドリゾルブ使い方, ルートにディレイドリゾルブ
クロマチックアプローチ編第14回目のレッスンは
ディレイドリゾルブというアプローチ方法を解説します。
このアプローチ方法を習得することにより、ビバップジャズを弾けるようになってきます。
ディレイドリゾルブとは
英語で「Delayed Resolve」と書いて意味は「遅れて解決する」になります。
例えばコードトーンのルートに着地したい場合に
直接ダイレクトにアプローチしてルートに解決するのではなく
遠回りして違う音を間に挟んでルートに解決することをディレイドリゾルブと呼んでいます。
ディレイドリゾルブにも色々な種類がありますが
クロマチックアプローチ編のレッスンでは一番基本的なパターンをとりあげます。
次にターゲットノートに対して全音下からダブルクロマチックを弾きます。
弾く順番は
ターゲットノートの
「半音上→全音下からダブルクロマチックアプローチ→ターゲットノート」
になります。
ですので、今回のターゲットノートは各コードのルートになりますので
ルートの「半音上→全音下からダブルクロマチック→ルート」
と順番に弾きます。
では、実際にディレイドリゾルブの仕組みと使い方を譜例で
みていきましょう。
例.【4弦と3弦のルート】にディレイドリゾルブ
2小節目のF音に解決するときに
もし半音上から直接ダイレクトに解決する場合は
ただの半音上からのクロマチックアプローチになりますが
今回の場合は
遠回りして全音下からダブルクロマチックでF音に解決していますので
遅れて解決していますよね。
これが一般的なディレイドリゾルブの使い方になりますので仕組みを覚えておきましょう。
ディレイドリゾルブを弾くことによりジャズらしいフレージングになってきましたね。
以下3小節目以降も同様に直接ダイレクトに半音上からルートに解決しないで
全音下のダブルクロマチックを間に挟んで解決していますのでディレイドリゾルブになっています。
一つずつゆっくり分析してみてください。
8小節目は4弦と3弦のルートとではなく異弦同音例から5弦のルートを弾いています。
ディレイドリゾルブという難しそうな名前ですが
仕組みを理解すると意外に単純なアプローチ方法であることに気づくと思いますので、
あとクロマチックアプローチ編のレッスン3回分のディレイドリゾルブの練習例でコツを掴んでください。