『ジャイアントステップス(GiantSteps)のアドリブソロをターゲットノートを使って一から作る』の要点まとめ
- 2023.02.18
- YouTubeレッスン動画
- アドリブギター, コードアルペジオ, コードトーン, ジャイアントステップス, ジャイアントステップスアドリブ, ジャズアドリブ, ジャズギター初心者, ターゲットノート
下記のレッスン動画の要点をまとめたいと思いますので
復習にお役に立てれば幸いでございます。
ジャズ上級者向きの難曲である
ジャイアントステップスのアドリブソロをターゲットノートを使って一から作っていきます。
ジャズの基本であるコードアルペジオを中心にソロを作っていますので
ジャズ初心者さんでも基礎練習の復習になると思います。
またジャズ中級者さん以上の方でも
どんな難曲であろうと改めて基礎が大事であることを体感していただければと思います。
ジャイアント・ステップスは1オクターブを3等分した3種類のメジャーキー
3トニックシステムという転調を使ったコード進行で作られています。
コードの機能的にはドミナントモーションとツーファイブワンしか出てきませんが
16小節中、3種類のキーの出てくる回数がBとGが3回、E♭が4回と10回も転調するので
転調の繋がり部分をどうするかが肝になってきます。
転調してもフレージングは切らないで、そのままフレージングを繋げて
転調同士を繋げた、一つの固まりフレーズとして聴かせるのか
で立ち回りが変わっていきます。
今回はターゲットノートの利点である転調同士をスムーズに繋げる立ち回りを中心にした
フレージングをしていきたいと思います。
転調同士を繋げたフレージングが苦手な方に参考になれば幸いでございます。
では、早速ターゲットノートを適当に決めて、フレージングを一つずつ解説していきます。
ターゲットノートをこんな感じで適当に決めました。
D7コードのターゲットノートのルート音に半音でスムーズに繋がるように
トライアドのコードアルペジオのM3度の音をもう一度弾いて
D7コードでは同様にルートの音からトライアドのコードアルペジオを上昇させて
GM7コードのターゲットノートのルート音に半音でスムーズに繋がるように
トライアドのコードアルペジオのM3度の音をもう一度弾いて
GM7コードではターゲットノートのルートの音からトライアドのコードアルペジオを下降し休符を入れて
ここまでで一つの固まりフレーズとしています。
トライアドのコードアルペジオをターゲットノートに半音でスムーズに繋がるように
少し工夫してあげただけのシンプルなフレージングになります。
トライアドのコードアルペジオを上昇させて
E♭M7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋がるように
トライアドのコードアルペジオのM3度の音をもう一度弾いて
E♭M7コードでは前半2拍はターゲットノートのルートの音から四和音の下降コードアルペジオを弾いて
後半2拍はルートの音から四和音の上昇コードアルペジオを弾いて
Am7コードのターゲットノートの5度の音に全音でスムーズに繋げて
Am7コードではターゲットノートの5度の音を弾いて
m7度の音からAドリアンスケールを下降させて
D7コードのターゲットノートのルートの音に全音でスムーズに繋げて
D7コードではルート、m7度と弾いてから
次のGM7コードのターゲットノートのM3度の音にダブルクロマチックで挟み込みアプローチして
GM7コードではターゲットノートのM3度の音を弾いてから
Gメジャースケールの5度の音からM7度の音まで上昇して
B♭7コードのターゲットノートの5度の音に半音でスムーズに繋げて
B♭7コードではターゲットノートの5度の音から四和音の下降コードアルペジオを弾いて
E♭M7コードのターゲットノートのM3度の音に半音でスムーズに繋げて
E♭M7コードではターゲットノートのM3度の音を弾いてから
E♭メジャースケールのルートの音からM3度の音まで上昇して
F♯7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋げて
F♯7コードではターゲットノートのルートの音から四和音の上昇コードアルペジオを弾いて
BM7コードのターゲットノートのM3度の音に半音でスムーズに繋げて
BメジャーセブンスコードではターゲットノートのM3度の音から5度の音までクロマチックで弾いて
M3度の音から下降コードアルペジオを弾くと思いきやルートの音で止めて休符にして
ここまでで一つの固まりフレーズとしています。
この固まりフレーズの中にE♭メジャーキー、Gメジャーキー、E♭メジャーキー、Bメジャーキーと4つのキーが変わっていますが
フレーズは転調同士を繋げて一つの固まりフレーズにしています。
ターゲットノートを使うことで
転調してもフレーズ同士をスムーズに繋ぐことにより
一つの固まりフレーズとして聴かせることができますので参考にしてみてください。
B♭7コードのターゲットノートのM3度の音に半音でスムーズに繋げて
B♭7コードではターゲットノートのM3度の音から四和音の上昇コードアルペジオを弾きますが
最後のルートの音を半音上げて
半音上のディミニッシュコードのコードアルペジオに変化させて
※ Bdim7=B♭7(♭9)ルートレス
E♭M7コードのターゲットノートの5度の音に半音でスムーズに繋げて
E♭M7コードではターゲットノートの5度の音から始まる定番フレーズを当てはめて
メジャートニックフレーズ5度始まり上昇6番のフレーズを移調してそのまま当てはめる
Am7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋げて
Am7コードではルート、マイナーセブンスと弾いてから
次のD7コードのターゲットノートのM3度の音にダブルクロマチックで挟み込みアプローチして
D7コードではターゲットノートのM3度の音から四和音の上昇コードアルペジオを弾くと思いきや最後の音は
9度の音に変えてGM7コードのターゲットノートに全音でスムーズに繋げて
GM7コードではターゲットノートの5度の音から始まる定番フレーズを当てはめて
メジャートニックフレーズ5度始まり下降12番のフレーズを移調してそのまま当てはめる
ここまでで一つの固まりフレーズとしています。
ターゲットノートを使った
ツーファイブワン同士を繋げたフレージングになります。
F♯7コードのターゲットノートのM3度の音に半音でスムーズに繋げて
F♯7コードではターゲットノートのM3度の音からF♯ミクソリディアンスケールで下降して
BM7コードのターゲットノートのM3度の音に半音でスムーズに繋げて
BM7コードではターゲットノートのM3度の音から始まる定番フレーズを当てはめて
メジャートニックフレーズ3度始まり上昇10番のフレーズを移調してそのまま当てはめる
ここまでで一つの固まりフレーズとしています。
ここでは敢えてツーファイブワン同士を繋げずフレーズを一旦切っています。
9度の音に変えてB♭7コードのターゲットノートに全音でスムーズに繋げて
B♭7コードではターゲットノートの5度の音から四和音の下降コードアルペジオを弾いて
E♭M7コードのターゲットノートのM3度の音に半音でスムーズに繋げて
E♭M7コードではターゲットノートのM3度の音を弾いて
5度の音からE♭メジャースケールでM7度の音まで上昇して
9度の音からE♭メジャースケールで下降して
C♯m7コードのターゲットノートのルートの音に半音でスムーズに繋げて
C♯m7コードではターゲットノートのルートの音からC♯ドリアンスケールで上昇して
F♯7コードのターゲットノートの13度の音に短3度でスムーズに繋げて
F♯7コードではターゲットノートの13度、5度と弾いて、休符を入れて
ここまでで一つの固まりフレーズとしています。
ジャイアントステップスはジャズ上級者向きの難曲で有名だと思いますが
ターゲットノートと休符を効果的に使うことにより
コードアルペジオを中心にクロマチックアプローチ
みなさんもご存知のメジャースケール、ドリアンスケール、ミクソリディアンスケールを少し混ぜて
定番フレーズを3つ当てはめただけのシンプルなソロではありますが、簡単に作ることができました。
ジャイアントステップスは16小節の中に転調が10回もあるので
どういうソロを弾けばよいのか迷うと思いますが
今回のレッスン動画を一つのアイディアとして参考にしていただければ幸いでございます。