三和音の仕組みを理解しよう
- 2018.03.20
- ジャズギター基礎知識編
- オーギュメントトライアド, ディミニッシュトライアド, トライアド, マイナートライアド, メジャートライアド, 三和音, 三和音の仕組み
今回のレッスンで三和音の仕組みを理解していきましょう。
違う音が「三音」重なってできるコードになります。
定義だけだと少しイメージしにくいと思いますので
実際にルートを『C音』にした場合の三和音の仕組みと種類を解説していきます。
メジャートライアド
ルートを基準として、ルートから数えて長3度と完全5度の音を積み重ねたコードです。
要約すると「ルートと長3度と完全5度を組み合わせたコード」
コードトーンで表記すると【R,M3,5】
コード表記はルートをCとした場合
「C、Cmaj、C△」
楽曲キーがCの場合の「ドミソ」で有名のコードです。
色々なジャンルで使われる基本のコードです。
コードトーンとはコードの構成音のことをいいます。
※ルート=根音=完全1度
短三和音=マイナートライアド
ルートを基準として、ルートから数えて短3度と完全5度の音を積み重ねたコードです。
要約すると「ルートと短3度と完全5度を組み合わせたコード」
コードトーンで表記すると【R,m3,5】
コード表記はルートをCとした場合
「Cm、Cmin、C−」
悲しい切ない響きが特徴で泣ける曲に欠かせないコードです。
減三和音=ディミニッシュトライアド
ルートを基準として、ルートから数えて短3度と減5度の音を積み重ねたコードです。
要約すると「ルートと短3度と減5度を組み合わせたコード」
コードトーンで表記すると【R,m3,♭5】
コード表記はルートをCとした場合
コード表記は「Cm(♭5)、Cdim、Cφ」
不安定な響きがしますのでドミナントコード上でアドリブするときに使用されます。
増三和音=オーギュメントトライアド
ルートを基準として、ルートから数えて長3度と増5度の音を積み重ねたコードです。
要約すると「ルートと長3度と増5度を組み合わせたコード」
コードトーンで表記すると【R,M3,♯5】
コード表記はルートをCとした場合
コード表記は「C(♯5)、Caug、C+、C+5」
明るく不可思議な響きがしますがホールトーンスケールで大活躍するコードです。
長3度(M3度)と短3度(m3度)の響きの違いは?
長3度は明るい響きで短3度は暗い響きが特徴になります。
YouTubeの動画レッスンでメジャーとマイナーの響きの違いを
聴き比べしていますので参考にしてみてください。
■3D映像を使った三和音(トライアド)コードの仕組み
もう少し深く掘り下げてみましょう。
まず三和音の定義は違う音が「三音」重なってできるコードのことでした。
ですので、三和音といっても、実は三音だけが鳴っているものもあれば、
4音、5音と音が鳴っている場合も違う音が3つなら三和音ということになります。
さらに積み重なる順番は順番通りになっていなくても同じコード名になります。
ただし、一番低い音であるルートはコード名になりますので一番下でルートが鳴っている必要はあります。
ルート以外の音が一番下にくる場合は転回形のコードになります。
転回形のコードについては、コードヴォイシング編で詳しく解説します。
三和音の仕組みを覚えるコツについて
個々の仕組みを比較しながら覚えるのがコツになります。
例えばメジャートライアドの仕組みを覚えたらマイナートライアドを一から覚えるのではなく
と比較しながら覚えると、覚えやすいと思いますので参考にしてみてください。